名古屋市天白区平針南 土地の買取実績

2024-04-26

買取実績

名古屋市天白区平針南の土地を買取。

約4mの高低差を乗り越えて2区画の宅地へ

名古屋市天白区平針南2丁目で、仲介業者様より土地の買取依頼をいただきました。

売主様はすでに別の場所に住居を構えておられ、こちらの家に戻る予定もないとのこと。

空家となった建物を維持・管理していくことも負担となっていたため、今回、売却を決断されたそうです。

敷地には古家が建っていましたが、売主様側で建物の解体工事と、隣地との越境物の解消を行っていただくことを条件に、弊社で買取を検討することになりました。



約92坪の平坦な整形地。これは条件バッチリ!?

現地を確認すると、道路との高低差がない平坦な土地。

間口は約17mあり、土地面積は約92坪。

形もきれいな整形地だったため、

「これは条件バッチリ!」

と思いたいところでした。

さらに、土地を2つに分筆すれば、約46坪の土地が2区画。

住宅用地として考えても、ほどよい広さで、非常に使いやすそうな土地です。

ところが……。


土地の奥側を確認してみると、思わぬ問題が見つかりました。

道路側は平坦。でも、反対側が約4m低い!?

道路とは反対側の隣地が、敷地よりも約4mも低い地形になっていたのです。



見た目にはきれいな整形地でも、土地の高低差まで確認すると、評価が大きく変わってくることがあります。

今回の土地も、まさにそのケースでした。


約4mの高低差。建築するには大きなハードル

高低差のある土地では、建築計画を立てる際に「がけ」に関する規制を確認する必要があります。

愛知県内の建築においても、2mを超える高低差のある土地は「がけ条例」に抵触するため、安全性を確保するための対応が必要となります。

今回のように約4mもの高低差がある場合、そのままでは建築できる範囲が大きく制限される可能性があります。

例えば、がけの高さに応じて建築位置を後退させる必要がある場合、敷地のかなりの部分を建築に利用できなくなることも考えられます。

そうなると、せっかくの約92坪の土地も、住宅用地としての使い勝手が大きく変わってしまいます。



擁壁を造り直すとなると……

高低差の問題を解消する方法の一つとして、新たに擁壁を造り直すことも考えられます。

しかし、今回のような規模の擁壁を新設するとなると、非常に大きな工事費用が必要となります。

それでは、売主様が希望されている買取価格に到底届きません。

「この土地を何とか活かせないだろうか?」

そこで、既存の擁壁を利用できる可能性について調査することにしました。


築造から60年以上。既存の擁壁を調査

現地にある擁壁は、間知ブロックによる擁壁でした。

築造されたのは昭和39年。

かなり以前に造られた擁壁であり、当時、必要な許可を得て築造されたものなのかについては、資料から確認することができませんでした。

既存の擁壁を利用できるかどうかは、最終的には建築士など専門家による現地確認・判断が必要となります。

そこで今回、一般社団法人 日本擁壁保証協会の擁壁保証制度を活用し、専門家に確認していただくことにしました。


一級建築士による現地調査。そして……

一級建築士に現地の擁壁を確認していただいたところ、

「必要な補修を行えば、既存擁壁を利用できる可能性がある」

という判断となりました。

大規模な擁壁を新たに造り直すのではなく、既存擁壁を補修することで土地を活用できる可能性が見えてきたのです。

さらに、必要な補修を行ったうえで、10年間の保証を付けることもできることが分かりました。

これは、今回の土地にとって大きな転機となりました。


既存擁壁を補修し、土地の価値を再生

もちろん、擁壁の補修工事や建築士による調査、保証を受けるための費用は発生します。

それでも、新たに擁壁を造り直す場合と比較すると、土地を活用できる可能性を残しながら、売主様の希望価格に近づけることができます。

必要な工事・調査を行い、無事に土地を購入することができました。


補修後の擁壁

隣地にも配慮した宅地へ

その後、隣地との境界部分にはブロックと目隠しフェンスを設置。

周囲の住環境にも配慮しながら、宅地としてきれいに整備しました。



そして、完成した土地がこちらです。

一見すると、約92坪のきれいな整形地。

しかし、そこに至るまでには、

約4mの高低差
↓
既存擁壁の調査
↓
専門家による判断
↓
擁壁の補修
↓
10年間の保証
↓
宅地として再生

という、さまざまな工程がありました。



「問題のある土地」ではなく、「活かす方法を探す」

今回の土地は、道路との高低差がなく、間口も広い約92坪の整形地。

数字だけを見れば、非常に魅力的な土地です。

一方で、約4mの高低差と既存擁壁という大きな課題がありました。

もし、その問題だけを見て「難しい土地」と判断していたら、今回の買取は実現していなかったかもしれません。

不動産には、表面から見ただけでは分からないさまざまな条件があります。


だからこそ、私たちは、

「この土地は難しいから売れない」

とすぐに判断するのではなく、

「どうすれば、この土地の価値を活かせるのか?」

を考えることを大切にしています。

今回も、既存擁壁を専門家に調査していただき、補修と保証という方法を見つけることができました。


相続した空家、古家付き土地、高低差のある土地、擁壁のある土地など、「売却できるか分からない」と思われる不動産でも、まずは一度ご相談ください。

スムトコ不動産では、土地の現況だけで判断するのではなく、専門家や関係業者とも連携しながら、その土地の可能性を一つひとつ探していきます。




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代表取締役 村上重國

資格:宅地建物取引士

愛知郡東郷町で生まれ育ち、現在は日進市に在住しております。
幼少期から地下鉄鶴舞線と名鉄豊田線を利用することが多く、特に名古屋東部エリア(名古屋市天白区・名古屋市名東区・名古屋市緑区・日進市・長久手市・東郷町)に馴染みがありますので、エリアの特性や慣習、人気のお店や街情報など、何でもお尋ねください。

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