不動産買取とは？向いている方の特徴や注意点について解説

不動産を売却する方法として、不動産会社が提供する買取サービスを利用する方法があります。
本記事では、不動産買取とはなにか、向いている方の特徴や買取を利用する際の注意点について解説します。
天白区、日進市を中心に愛知県全域で不動産の売却を検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

不動産の買取とは？

不動産を売却する際には、大きく分けて「仲介」と「買取」の2つの方法があります。
仲介とは、多くの方がイメージする一般的な売却方式です。
仲介の不動産会社が買主を見つけ、売主と買主の間に立って契約のお手伝いをします。
一方、買取とは、不動産会社が直接物件を買い取る方式です。
仲介ほど一般的ではありませんが、手続きが簡単で早いメリットがあります。

不動産買取の流れ

買取を利用する際の具体的な流れは以下のとおりです。

• 必要書類を準備する
• 買取対応の不動産会社に査定を依頼
• 不動産会社と売買契約を結ぶ
• 売買代金の決済後、物件を引き渡す

仲介と買取の大きな違いは、買主が不動産会社であるため、買主を探すための売却活動が不要となる点です。
手続きが大幅に簡素化され、査定から現金化まで数日で完了することもあります。
状況に合わせて仲介か買取かを選択すると、スムーズに売却できるでしょう。

不動産買取の種類

不動産の買取には、「即時買取」と「買取保証」の2種類があります。
即時買取とは、売主が査定額に納得次第、すぐに不動産会社と売買契約を結べる方法です。
現金化までスピーディな点が特徴で、最短1週間程度で代金が手元に入ります。
ただし、相場より安い査定額になる可能性がある点がデメリットです。
買取保証とは、 最初は一般の買主向けに仲介で売却活動をおこない、一定期間を経ても買主が見つからなければ、不動産会社が買い取る方法です。
買主が現れた場合は、相場相当で売却可能となります。
買主が見つからなくても、事前に決めた査定額で現金化できます。
即時買取より多少時間がかかりますが、おおむね半年以内に現金化することが可能です。

不動産買取での売却が向いている方の特徴とは？

不動産を売却する際は、状況に応じて最適な売り方を選ぶことが重要です。
仲介と買取にはそれぞれメリットがあるため、ご自身の状況や物件のニーズに合わせて選びましょう。
不動産買取を利用した売却が向いている方の特徴は、以下のとおりです。

①すぐに売却したい

不動産買取、とくに「即時買取」が向いている方は、急な出費があり早急にお金が必要な方や、転勤・離婚などで早めに住居を手放したい方などです。
即時買取なら、不動産会社が直接物件を買い取るため、買主探しの必要がなく手続きが簡単で、最短数日から数週間で売却が完了します。
手間や待ち時間を大幅に省くことができるため、スピーディーな現金化を望む方に最適です。

②築年数の古い物件を売りたい

不動産買取がおすすめなのは、築年数が経った古い物件を売りたい場合です。
古い物件は一般的に需要が少ないため、仲介での売却ではなかなか買主が見つからない可能性があります。
しかし買取であれば、不動産会社が物件を買い取った後にリフォームをおこなって再販売するため、需要に左右されずに売却できる可能性が高くなります。
つまり、仲介では売れにくかった古い物件でも、買取を活用するとスムーズに売却できるのです。
さらに、買取なら物件に不具合や劣化している箇所があった場合でも「契約不適合責任」を免責にすることが可能です。
契約不適合責任とは、引き渡した物件が契約内容と異なる点があった場合に、売主が買主に対して負う責任のことを指します。
たとえば、物件にシロアリの被害や雨漏りがある場合、その事実が契約書に記載されていなければ、買主は売主に対して補修工事や損害賠償などを請求することができます。
古い物件は、知らず知らずのうちに建物が劣化していることが多いため、契約不適合責任を問われる可能性が高いです。
そのため、契約不適合責任を免責にすることが可能な不動産買取は、売主側のリスクを軽減できるメリットがあります。

③周囲に知られずに売却したい

離婚や借金返済など、周りに売却理由を知られたくない事情がある方もいらっしゃるでしょう。
仲介での売却の場合、広告や看板を立てるなどの販売活動が必要なため、知らない間に周囲に知られてしまう可能性があります。
しかし、買取であれば不動産会社と直接取引するだけで済むため、周囲に売却していることが知られるリスクが低くなります。
つまり、売却理由を知られたくない方は、仲介ではなく買取を選ぶと、周りの目を気にすることなく物件を売却できるメリットがあるのです。

不動産買取を利用する際の注意点とは？

不動産買取は便利な売却方法ですが、利用する際には注意点を理解しておく必要があります。
事前に注意点を把握すると、トラブルを防ぎ、適切な売却計画を立てられます。
主な注意点は以下のとおりです。

注意点①売却価格が安くなる可能性がある

買取の場合、不動産会社は物件を購入後にリフォーム等をおこなって再販売するため、その費用や期間リスクを勘案して査定額が決まります。
結果として、一般の市場相場よりも10～30%程度安い金額での売買となることがほとんどです。
ただし、買取なら仲介手数料がかからないため、最終的な手取り額を総合的に比較する必要があります。
収益の最大化を重視する場合は、事前に市場の相場価格を調査しておくことが賢明です。
買取は確かに仲介より査定額は低めですが、仲介手数料がかからないメリットもあります。
仲介と買取のメリット・デメリットをふまえたうえで、ご自身の優先事項に合わせて検討しましょう。

注意点②買取できない場合もある

不動産買取には一定の制限があり、買取不可となるケースも存在します。
買取された物件は、不動産会社がリフォームや改修をおこなったうえで再販売するため、売却時の物件状態が悪くても大きな問題にはなりません。
ただし、以下のような物件は買取が困難な可能性があります。

• 再建築不可の土地
• 需要のない立地や地域の物件
• 大規模な修繕や改修が必要な物件
• 過去に重大な事故や事件のあった「事故物件」

事故物件とは、たとえば敷地内で殺人事件や孤独死が起きた物件のことを指します。
事故物件は、買主の心理的抵抗感が強いことから売却が難しく、買取依頼をしても断られる可能性が高いです。
物件の状態が買取可能かどうか判断が付きにくい場合は、まずは不動産会社にご相談ください。

注意点③住宅ローンが残っている場合

住宅ローンの返済が残っている状態で売却する際は、そのローン残高を完済しなければなりません。
ところが、買取の場合は査定額が市場相場より低く抑えられる傾向にあるため、その査定額ではローン残債を完済できないリスクがあります。
たとえば、ローン残債が500万円あるのに対し、買取の査定額が400万円であれば、売却額ではローンを完済できず、不足分100万円を自己資金で支払う必要が出てきます。
つまり、ローン残債がある物件の買取では、査定額とローン残高を確認し、自己資金で足りなくなる可能性がある場合は慎重に検討する必要があるのです。
事前にきちんと数字を確認し、万が一ローンの返済が残る可能性があれば、別の売却方法を検討するなど、対策を立てましょう。

まとめ

不動産買取とは、不動産会社に直接物件を売却することです。
不動産買取に向いているのは、すぐに売却したい方、築年数の古い物件、周囲に知られずに売却したい方などが挙げられます。
注意点は、売却価格が安くなる点、買取できない場合もある点、住宅ローンが残っている場合の査定額の3つです。
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